5/30の「飛翔写真の極意 その1」とは正反対の撮影方法を紹介します。
200mm望遠で飛んでいる蝶を撮る。
これは難しいようですが、意外と簡単に撮れる場合があります。
まずは連続写真を見てください。
川べりでモンキチョウが3匹が群れて飛んでいる場面ですが、一緒に写っている葉っぱを見てもらうとあまり位置が変わってないことに気が付くと思います。卍飛行というらしいですね、こういう飛び方を。
卍飛行をしているときはチャンスです。
AFで同じくらいの距離の場所にピントを合わせ(この場合葉っぱ)あとはチョウの方へレンズを向けてマニュアルでピントの微調整をします。羽ばたいている翅のコントラストが最も高くなったと思った時に連写します。
直接蝶にAFでピントを合わせようとするとあらぬ位置(無限遠とか)まで行ってしまうことがあります。
AFが迷いだすとなかなかピントが定まらず、そのうちチョウは何処かへいってしまいます。
チョウはあまり移動しないので落ち着いてピントを合わせれば1連写10カット位はいけるでしょう。
ただし、ピントが甘いと失敗したときにはその連写は全滅です。何回もチャレンジしてみます。
キアゲハの卍飛行 (これは広角で撮影) |
モンキチョウを例にしましたが、アゲハチョウとかモンシロチョウなんかも2匹が出会うと、こういう飛び方をします。違う種類の蝶同士でも卍飛行をすることが良くあります。
野原や公園の原っぱなんかでチョウを見かけたらしばらく観察してみてください。動き方が解ってきます。
[私のテクニカルメモ]
EOS7D+EF70-200F4L IS USM 手持ち撮影
AF:ワンショットAF+フルタイムMFもしくはMF
AE:絞り優先AEでF8設定にしてシャッタースピード1/1000以上になるようにISO感度を調整。
※天気の良い日にはISO感度は800前後になると思います。
[注]
連写は、ピントが合って、翅の開き方が美しい写真が撮れる確率を高くするためであって、
連写できないカメラ、連写の遅いカメラでは撮れない訳ではありません。より多く撮ることは、連写と同じことになります。
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