適当にトリミングしてから縮小しています。クリックすると大きくなります。(たぶん)最近の写真はW=1500pxです。拡大表示するとぼやけます。

  

2013/12/31

スーパーマクロ用リングライト その2(12/31)

大晦日です。
旧年中お世話になった方々、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

ということで、冬場はマクロに走るわけですが、今年は補助照明にリングライト
を色々と考案して試作しているわけです。
ある程度まともになってきたので、その2として紹介します。

左が前玉外しズーム用、右がスタックレンズ用
Ver.3はイカリングダブルとテープLEDを丸めて仕込んだ52mフィルターの2種類です。
52mmフィルター枠をいずれも使っていますので汎用性があります。
50φのイカリングは52mmのフィルター枠内に丁度収まり、70φはその外側にこれまた
ピッタリ収まるのでダブルにしてみました。

テープLEDは側面発光タイプを丸めてこれまた52mmフィルター枠の前面に取り付けると
丁度いい具合に収まります。
使う時はこんな感じに取り付けます
前玉外しズームに取付て光らせてみた
リングライトの欠点はあまり被写体が近すぎると光の周り具合が中抜け状態になってしまうことです。スーパーマクロはレンズ先端から20〜30mmでピントが合いますが、イカリングLEDはこれ以上外側へ大きくしても中心光量はそう変わらないので、無駄です。
むしろケラレないギリギリまで内側で光らせた方が良い訳ですが、イカリングには小口径のものは40mmまでのようです。
 そこで、側面発光のテープLEDを丸めてリング状にする事を考えてみました。
格好はあまり良くありませんが、光量はアップしてかなり良い感じです。

では、試写した写真です。
フユシャクのメス ちょっとピンぼけ
カのなかま? 
ハエ?それともアブ?
こいつもアブの仲間か?
キイロテントウ
今時咲いているのはセイヨウタンポポと...
オオイヌノフグリぐらい   帰化植物強し、というか季節感がないというか
ウラキンシジミの卵塊
リングライトを使用した今年最後の写真です。
(自然光とミックスしています。あくまでLEDは補助光です。)
ライティングで苦労せずに撮れるというのはストレスが溜まらなくていいですね。
それにしてもこの寒空の中でも結構虫達が居るもんです。

それではまた来年。









2013/12/17

スーパーマクロ用リングライト (12/17)

越冬卵の撮影には「90+40mmリバース」のスタックレンズを使っていますが、
ワーキングディスタンスが短い(約20mm)のでライティングには苦労しています。
内蔵ストロボや市販のリングライトは使えません。
いろんなLEDライトを試していますが今一で、光量は十分でもセッティングが難しかったり、逆にセッティングはいいけど光量不足だったり。

今回薄型リングライトタイプを試作してみました。
Ver.1は単発LEDを4個先端に付けてみましたが光量不足。そこでVer.2です。
全体の雰囲気はこんな感じ
点灯するとこんな感じ
試作ですから簡単に付けてます。
正面から
車のライト周りのドレスアップ用にLEDイカリングというものが有ります。
車用なので12V電源で光ります。
単三電池2本で12Vがとれる電池ボックスにつなげば光るというただそれだけの代物です。
このままだと防水性皆無でぬれると大変な事になりそう。あくまで試作段階です。
試写した感じは、
メスアカミドリシジミの卵(抜け殻)
ミヤマカラスシジミの卵
影が消えて光はうまく回りますが、これでも若干光量不足です。
それとメリハリが少ないかな。
ただ、撮影は格段に楽になります。
ということでまだ改良の余地ありです。





2013/12/08

越冬卵の大きさを測る (12/8)

いよいよ越冬卵探しも本格始動。
今日はこの越冬卵の大きさを測ってみました。写真からですけど。
ウラキンシジミ 90+40Rスタックレンズでノートリミング
まずはカメラのスペックを確認します。
1.EOS7Dの場合撮像画面サイズは22.3×14.9mmです。
2.次に卵を撮ったレンズで物差しを写します。
3.90+40mmRスタックレンズでは横幅10.5mmが写ります。
 という事は22.3/10.5=2.1238倍の倍率です。
4.ノートリミングの画像をパソコンの画面に表示して横幅と卵の最大径を測ります。
 上のウラキンシジミの画像を私のパソコンで開いてみると、画像幅303mm、卵径23mm
 でした。
5.比率で計算すると22.3mmの時、卵は1.692mmになります。
6.ここでこのレンズの撮影倍率は2.1238倍なので、1.692/2.1238で実直径は0.7966mmとなります。
随分小さいですね。


ウラゴマダラシジミ 35-70前玉外し+EXT.Tでノートリミング
これは前玉外し改造ズームにさらに裏技EXT.T68mmを取付て撮影。
なんと3.43倍で撮影できます。
これも画像を表示して測った結果、卵の実直径は1.008mmとなりました。

ウラジロミドリと思しき卵 90+40R ノートリミング
最後にウラジロミドリらしき卵。同じように計算して0.867mmとなりました。

【本日の結果】
ゼフィルス越冬卵の大きさ
ウラキンシジミ    約0.8mm
ウラゴマダラシジミ  約1.0mm
そしてウラジロミドリ? 0.867mm




2013/12/01

今日の里山 (12/1)

いよいよ12月。日が陰ると肌寒い今日この頃、さて里山の様子は・・・
冬直前の風景
キイロテントウは雑木の枝のささくれで冬ごもり
カメムシがベンチの上をあるいている(種名調べてません)
フユエダシャクのメス (種名?)
顔アップ 口吻も退化してます。
カシワにて これはかなりウラジロミドリの可能性が高いか?
キタテハ
モンキチョウ いつまで見られるか
ヒメアカタテハがまだいた 
ヒメアカタテハの顔



2013/11/24

晩秋の里山 マクロで散策 (11/23.24)

このところ忙しくて更新してませんでしたが、季節は進みもう晩秋です。
朝方は霜も降りて薄氷が張る事も
この二日間は雲のない晴天で昼間は暖かかった
越冬チョウのルリタテハがコナラの樹液に来ています
同じくキタテハも この時期でも樹液は出ているんでしょうか
スジグロクロスジフユエダシャクの交尾
よく行き会うN氏がしきりにとっていたのはフユエダシャク(蛾)でした。私も便乗して1カット。フユエダシャクの♀は翅が退化してないんですね。
スジグロクロスジフユエダシャクの♂ 私はこういう写真の方へ行ってしまいます。
チョウはめっきり少なくなってきましたが、フユエダシャクの♂はそこら中飛回って♀を探しています。 ※スジグロではなくクロスジでした。訂正します。

さて雑木林の中は下草も枯れて随分と歩きやすくなってきました。
そろそろ越冬卵を見つけるのに良い時期かな、と道を外れて探してみました。
ウラキンシジミ
今シーズンは結構発生していたウラキンシジミですが、卵もそれなりに発見。
来シーズンもかなり発生するかな。
ウラキンシジミ 今シーズンの抜け殻
ウラゴマダラシジミ 今シーズンは個体数が少なかった 卵も見つけるのに苦労
ハヤシミドリシジミ カシワにて
カシワにて ちょっと小振りで正体不明 ひょっとしてウラジロミドリ?
ミヤマカラスシジミ 安定して毎年見られますね。
クロミドリシジミ (かなり画像処理)
上の写真をさらに画像処理するとこんな感じ。 種の判別に使えるかと思ったがそうはいかない。
おまけ トンボの顔
フィールドで卵を撮るのは結構大変ですが3年目ともなると色んなテクを駆使してなんとかなってきた。
等倍以上の写真はいずれも90mm+40mm反転スタックレンズでf16〜f22にて撮影。ISOは400か800でこのときのシャッタースピードは1/10〜1/125ぐらい。これを手持ちで撮影。





2013/11/04

晩秋の三連休(11/2,3,4)

いよいよ秋も終わりに近づいてきましたね。
先週のモミジ林は真っ赤に染まり大炎上中です。
他の色を寄せ付けないほど真っ赤に染まる紅葉
サクラはもう終わり
今が一番にぎやかな時でしょう。葉が落ちると気分も寂しくなります。
落ち葉の中を歩いているとどうしても気になるのが落ちている雑木の枝。
クヌギの枝
   ↑こんな枝が辺りに沢山落ちているんですが、矢印に注目。
矢印部分の拡大 (90+40Rスタックレンズで撮影)
これはおそらくウラナミアカシジミの卵です。
去年の冬からのゼフィルスの卵探しの裏技です。
他にも
これもクヌギの枝の芽の付け根 
おそらくこれはクロミドリシジミの卵でしょう。
他にもクロミドリ1個、ミズイロオナガ1個をほどなくして発見。かなりの確率で見つける事ができます。いよいよ越冬卵の時期に突入です。

11月になってもまだまだ成虫は活動してます。
ウラナミシジミ 独特な毛むくじゃらの鱗粉。光の加減で良く青が光る。
ヤマトシジミ 身近なチョウですがこの青が好きです。
キチョウ(キタキチョウ) 季節外れのホトケノザが好物らしい
ウラギンシジミ 目の前にとまってポーズ。そしてどこかへ飛び去っていった。
普通にいるチョウばかりですが綺麗な個体もいてこの時期に見かけるとうれしくなってしまいます。
毎年最後まで見るのはモンキチョウです。
今日もまだまだ元気に飛回っています。
草むらを低空飛行で飛ぶ♀
一生懸命産卵中でした。 ◯にたった今産んだばかりの卵が写ってます。
これが卵。この小さな食草のいたるところに産んでありました。