それはレンズをスタッキングすること。
どうするかというとカメラに取付けた望遠系レンズの前にリバースして広角系レンズを取り付けるだけです。
フィルター径を変換するのにステップアップリングがありますが、この場合OMリングという両側オスねじを切ってあるリングを使います。
望遠系のレンズのフィルター径が52mm、広角系のフィルター径も52mmだとそのままOMリングだけでリバースして取付け完了です。
今回はプライマリーレンズをEF100mmマクロF2.8、リバースレンズをオリンパスOM50mmF1.4の組み合わせで使ってみました。(OM Zuiko50mmF1.4は初代マイ一眼レフのものです。)
こんな感じになります |
庭の草を撮ってみましょう |
上の写真のようなセッティングでこんな感じに写ります f32 1/10 ISO800 |
それと同時に被写界深度も浅くなっているのでf32まで絞り込んでみました。
ゼフィルス越冬卵捜索隊で使えるでしょうか。
Stacked Lenses100mm+50mmR f16 1/45 ISO1600 ノートリミング |
35-70Zoom改造マクロ f16 1/125 ISO800 ノートリミング |
ただし露出は2絞り半分暗くなっています。
これはフィールドで撮影するのには厳しい数字です。(ピンぼけばかりで苦労しました。)
マクロ撮影では被写体ブレ、カメラの振動が最大の敵で、少しでもシャッタースピードを上げ、より低感度で絞って撮りたい。
stacked lensesは写りは良いんですが、それなりの頑丈な三脚と補助光装置が必要です。
ちなみに普段は改造マクロで撮った写真をトリミングしてこのようにしています。
ミヤマカラスシジミの卵 EOS7Dだと解像度が高く、トリミング耐性があるので拡大した方が楽。 |
☆ ☆ ☆
stacked lensesは前後レンズを自由に組み合わせることが出来ます。
組み合わせによって高倍率にもなりますし、等倍程度にすることも出来ます。
組み合わせのルールを簡単に列挙すると、
① ボディー側のレンズは100mm以上がよい。(長いほど高倍率、短いとケラレる)
② リバース側のレンズはボディー側より焦点距離が短いレンズを使う。
(短焦点ほど高倍率。ただしあまり短いとレンズすれすれにしかピントが合わない。)
③ レンズは明るいものほど使い易い
(両方のレンズの開放F値を足してF8以上になるとファインダーが暗くてピントが合わせづらくなる。)
④ リバースするレンズはフィルター枠で繋がっているので、メーカー問わずどんなレンズでも良い。
こんな所でしょうか。
ちなみに200mmF2.8+35mmF1.8なんて組み合わせだと6倍超まで可能なようです。(私はやってませんが)
手持ちレンズがいろいろあれば、組み合わせてみると楽しそうです。
0 件のコメント:
コメントを投稿