適当にトリミングしてから縮小しています。クリックすると大きくなります。(たぶん)最近の写真はW=1500pxです。拡大表示するとぼやけます。

  

2012/12/24

冬の博物誌 (12/15-16)


週回遅れのブログ更新になってしまった。


☆  ☆  ☆

オオムラサキ

オオムラサキは幼虫で越冬します。
今年は大発生していましたから、ひょっとしたらとエノキの下の枯葉の裏を探すとほどなく発見。

オオムラサキ 越冬幼虫
出だしからいきなりオオムラサキの越冬幼虫のドアップです。
付けていた卵撮影用レンズ90+40Rではドアップすぎてちょっとグロっぽいかな。
遊び心でレンズを逆に取付けて40+90R。計算上では0.4倍位に写るはず。
40mm+90mmRで撮影


見事に周囲はケラレますがこれはこれで面白い画になりました。
ちなみにトリミングすればまともです。(もっとも90mm単体で撮れば普通に撮れたのを後で気が付いた。)
上の写真と同じ条件で撮影してトリミング
つぶらな瞳


ゆっくり撮っていたら、暖かったし、明るいところに晒されて幼虫は起きてしまいました。
撮影後は元の場所にひっくり返して戻したのは言うまでもありません。



フユシャク

フユシャクの♀

正式な種名は? 冬に成虫が出てくる変わり者の蛾です。これは♀で翅が退化して小っちゃくなっています。
大きい翅は冬の寒さをモロに被ってしまうため小さくなったとか、外的が少ない季節なので飛ぶ必要がなくなったとか、いろいろと退化した理由はあるみたいです。
もっとも♂は♀を求めて飛んで行かなければなりません。



テングチョウ

日向ぼっこのテングチョウ

12/16は日中コートを着ていては汗ばむほど。この陽気に誘われたのか、越冬中のテングチョウが出てきました。
しばし辺りを舞ったあと日向ぼっこです。やがてどこかへ行ってしまいました。



アイノミドリシジミ
アイノミドリシジミ越冬卵

伐採地の倒されたコナラの木の枝先を探すと、アイノミドリシジミの卵です。
マンジュウ型ですがウニのトゲトゲ型とはちょっと違った形で大きくきれいな卵です。
アイノミドリは木の高い場所に産卵するので、こういった伐採木を探さなければなりません。


伐採地 

雑木林は環境維持の為には伐採が必要ですが、皆伐はどうかな。
アイノミドリほかアカシジミ、ミズイロオナガ、ジョウザンミドリかエゾミドリ、ダイセンシジミ、全部で50卵ほど見つけました。
さて自然に戻そうと思っても相手はもはや切り倒されてます。どうしたものかと思案中。
とりあえず自宅で保護観察中であります。
[注] 生木に産んである卵は採集しません。自然のままが一番です。



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