適当にトリミングしてから縮小しています。クリックすると大きくなります。(たぶん)最近の写真はW=1500pxです。拡大表示するとぼやけます。

  

2011/08/19

8/19 スーパーマクロ:ズームレンズの前玉外し(フィールド実践編)

6/21のスーパーマクロ ズームレンズの前玉外しで紹介したEF35-70F3.5-4.5ですが、面白がって改造した(壊した)のはいいけど、あれ以来使っていなかったので実際にフィールドで使ってみました。


まずは花のクローズアップから

ムラサキシキブの花 1/750、f8、ISO800
  シモツケの花 1/350、f11、ISO1600
オミナエシの花 1/350、f8、ISO1600
  コスモスの花 1/500、f8、ISO1600

三脚をセットするのが結構面倒なので手持ち撮影です。さすがに普通に手持ち撮影では、カメラを持つ自分の動きと微風が邪魔をしてピントを合わせることが出来ません。
そこで普段はピントを合わせるために塞がっている左手ですが、いつものようにレンズに添えて親指と人差し指で花の柄をつまんでレンズの正面に持ってきました。
このレンズ、ピントの合う距離はレンズ先端から2cm程度なので花の持ち方を加減すればピント位置を調整できます。
ワーキングディスタンスの短さを逆に利用したワザです。
どれも小さな花が集まった花ですが、被写界深度が浅いので、ピントの合う範囲は限られます。



続いて昆虫に挑戦です。
カナブン 1/8、f8、ISO1600
クヌギの木にいたカナブンです。
さすがに暗くて高速シャッターは切れません。思い切ってレンズの先端を木に当ててブレないようにして、
ピントが合う位置へそーっと動かしました。
幸いカナブンは無機質な物体が現れても無関心のようで、逃げずにいてくれました。
こんな時はライブビューが便利です。撮影する実際の明るさで見えますから。
レンズ本体はかなり奥の方にあるので荒っぽく使っても光学系には影響はありません。
それに捨ててもいいかと思っていたレンズですから、外側が汚れても気になりません。


  イチモンジセセリ 1/1000、f11、ISO1600 
吸蜜中のイチモンジセセリは敏感で、近寄ると当然のごとく逃げてしまいます。
ピント位置がおおよそわかっているので、ノーファインダーで近づきつつ連写。
何度となく挑戦して偶然にもピントが合った奇跡の一枚です。



ヤマトシジミ 1/750、f8、ISO1600
夕暮れ近くでお休みタイムに入ったヤマトシジミは「私は蝶ではありません。ただの葉っぱです。」状態で、
近づいても逃げません。
こういう時にはゆっくりピントをあわせてシャッターを切ります。

  ヤマトシジミの翅の部分ピクセル等倍  
ピクセル等倍で900×600に翅の部分を切り出してみました。
鱗粉もなんとかわかります。




このレンズ、ピントの合っている部分の解像度はかなりのものです。
そして柔らかなボケ。
目的を持って被写体に臨めばかなりの表現力があるとみました。



ところで…等倍マクロがあればこんな事しなくても良いんじゃない?

そうかも。


【テクニカルノート】
・EOS7D+前玉はずし改造EF35-70f3.5-4.5
・絞り優先オートで適宜マイナス露出補正(白とび防止で)
・ノートリミングで900×600に縮小。(鱗粉の写真以外)
・若干の露出補正とノイズリダクションをかけています。
・補助光は使っていません。


※通常の昼間の明るさでしたが、ISO感度を1600まで上げているとはいえ等倍近い接写においてf8以上に絞ってもかなり速いシャッタースピードです。
(このf8は開放から2段分絞っているという意味になり、実際のf値ではありません。それとキャノンの場合は実絞値表示にはなりません)

正常なレンズだった時の開放F値は広角端でF3.5ですが、今回の改造レンズはかなり明るくなっているようです。
実際にどのくらい明るいかを機会があったら50mmマクロと比較してみたいと思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿