予想以上にうまく撮れた時の快感でしょう。
うまく撮れれば、よりうまく撮りたいという欲も湧いてくるというものです。
ということで撮影技術の向上は怠りません。目ぼしい被写体となる蝶が少ないこの時期は、
無茶な撮り方も結構試してみたりします。
今回は普段持ち歩いているレンズでEveres argiades(ツバメシジミ)を撮り比べてみました。
ツバメシジミはこの辺にいるチョウの中では最小でしょう。
オオムラサキが手のひらサイズだとすれば、ツバメシジミは親指の爪サイズといったところです。
この小さなチョウが自由自在に撮れれば、他のチョウが撮れない訳がありません。
画角の違いと、どこまで大きく写せるかに注目してください。ちなみに絞りはすべてf8です。
焦点距離10mmで最短距離 |
17mmで最短距離 |
17mm+エクステンションチューブ12mmで最短距離 |
フィッシュアイレンズでもここまで近づくと、あの特有の湾曲ひずみも目立ちません。
撮影距離はレンズ先端から2.5cm。さすがに普段こんな撮り方はしません。
逃げられるリクスを負ってまで、珍しいチョウを撮るときには間違ってもやりません。
でも思いのほかうまく撮れてますね。
40mm+エクステンションチューブ(Ext.T.)12mm |
40mm+Ext.T.12+20mmで最短距離(被写界深度に翅が納まらずボケてる部分あり) |
この標準レンズというのは、Ext.Tと相性が良くて12+20mmだと画面いっぱいに拡大できます。
この場合の撮影距離は10cm程度です。小さなものを大きく撮りたいときの距離としては手頃な距離で、花の写真には多用しますが、チョウの場合は逃げられてしまう確率は結構高い距離です。
90mm+Ext.T12+20mmで最短距離 |
長い焦点距離のレンズはワーキングディスタンスを確保できる事が使う目的です。
この場合は約40cm程度でしょうか。普通の90mmレンズの最短距離は80cm位です。
200mm最短距離(1.2m) |
特定のチョウを追っている時はそのチョウを撮る為の最適なレンズをつけますが、特に目的がある訳でもなく、里山をほっつき歩いている時にはこのレンズを付けておけば間違いはありません。
小さな種類のドアップは無理でも画面構成的にはバランスよい大きさに写ります。
以上が普段使いのレンズ4本ですが、マクロレンズを使っていない事にお気づきでしょうか。
そう、チョウの撮影にマクロレンズは特に必要ないのです。工夫は必要ですが。
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