こんな時には撮影の原点に戻って基本の再確認している。
チョウの撮影では、チョウそのものを撮ることと、チョウの世界を撮るという側面がある。まずはチョウそのものを正確に撮ることができなければいけないと思う。そんな写真を私は肖像画写真と呼んでいる。
40mmレンズにエクステンションチューブ12mmを足してヤマトシジミを撮影してみる。
シジミチョウの場合翅を閉じて止まることが多いが、この翅裏こそが種の同定や変異を
見定めるのに重要。なので、側面から眼と翅全体にピントが合うように撮る。
絞り開放(f2.0) |
絞りf5.6 |
絞りf8.0 |
f2.0だと背景は綺麗にボケるが、翅の真ん中にしかピントが合っていない。これは球面収差などがマクロ撮影で如実に出てきているから。撮影意図によっては、眼だけに合わせて他をぼかす手法もあるが、今回は翅全体にピントを合わせたいのでNG。
f5.6まで絞ると翅全体にピントが合ってくる。
f8.0だと触覚部分もかなりピントが合ってくるがf5.6と大して変わらない。
背景はf5.6に比べるとちょっとうるさい。
このレンズで肖像画写真を撮る場合f5.6からf8あたりが適しているという結果になる。
絞りすぎると通常のレンズは解像度が悪くなることが知られている。その辺もテストしてみると良い。
さて、これを踏まえて、ウラギンシジミを撮ってみた。
これはEF85mmf1.8USM+エクステンション20mm f5.6 |
こうした写真も撮りためていくと種の比較に大いに役立つ。
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