突然ですが今日のお題はスーパーマクロであります。
マクロ関係の記事をネットで眺めていますと、ズームレンズの前玉を外すとマクロレンズになる、しかもかなりのクローズアップなるというのがありました。
マクロ好きの私が興味を持たないはずがありません。
手元には使わなくなって久しいEF35-70F3.5-4.5があります。
(キャノンのHPにはもはやありません。ディスコンです。)
EOS620のキットレンズですが、EOSデジイチ(APS-C)になってからは、中途半端な焦点距離で段ボールの底にひっそりと休んでいたレンズです。
ネット情報によりますと、この手の前玉は簡単に外れるようです。
どうしたものかと、あれこれ弄り回していると、前玉のカバー部分が指の爪に引っかかった時、そのカバーがポロっと取れてしまうではありませんか。あとは成り行きに任せてあっという間に前玉は外れてしまいました。時間にして5分位です。このレンズは前玉を前後に移動してピントを合わせる構造のため、簡単に外せたようです。
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前玉を外した状態 |
さっそくEOS7Dに付けてみました。
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7Dに装着 |
ジャンクレンズのような姿になってしまいましたが、エラーは起こらずちゃんとレンズを認識しているようです。
前玉がなくなってしまったのでピントリングは空回りで、当然AFは効かなくなります。
ボディのほうではF値が表示されますが、正常なレンズの時のままの表示なので、実際は違うはずですが、絞り優先AEにすれば、適正露出で撮影できますし、絞り羽根も正常に動きます。
そしてピントの合う距離は2cm位になってしまいます。カメラを前後に動かしてピントを合わせます。
早速 庭の花を撮ってみました。
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マツバボタン 70mm位置(説明修正) |
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マツバボタン 35mm位置(説明修正) |
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名前知らず 35mm位置 |
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70mm位置 |
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ツキミソウ 37mm位置 |
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70mm位置 被写界深度はF8でもこんなに浅い |
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47mm位置 蜜腺までしっかり写っています |
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35mm位置 ボケが自然でいい感じ |
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丁度いたハムシを撮った 触覚は動かしていたのでブレた |
① おお? ピントが合わない。…相当近くに寄らないとピントは合いません。2cm位でしょうか。
② おお! でかく写る。…軽く等倍まで行っていそうです。
③ おお!! 被写界深度が狭い。…ピントが...うまく合いません。ピンポイントです。
④ おお!!! 結構ボケがきれい …レンズの枚数が減ったからか自然で滑らかなボケ方です。
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35mm位置で約3センチ |
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70mm位置で約1.6センチ |
その後いったい倍率はどのくらいかを定規を撮って調べてみました。
EOS7Dの撮像素子はヨコ巾が22.3ミリなので
35mm位置では 約0.74倍、70mm位置では約1.4倍のマクロになることがわかりました。
等倍マクロより少し大きく拡大出来るレンズということになりました。
15-85みたいなズームだったらもっと高い倍率までいけそうですね。
前玉を取り去って レンズの数が減ったせいかファインダーからのぞいた明るさは、
前より明るくなったように思えます。そしてボケ味は好みの感じです。
実際に使う機会があるか分かりませんが、面白いレンズであることは確かです。
[追記]
手持ちのエクステンションチューブ12+20+36とライフサイズコンバーター(50mmマクロ用)
をすべて連結すると最大で5.6倍まで拡大できました。凄いことかもしれない。
[ご注意]
レンズの分解、改造は自己責任で行ってください。推奨はいたしません。
今回はたまたま簡単に分解できましたが、中にはできない、再起不能になってしまうレンズもあるかと思われます。もし復旧できない場合でも責任は取れませんので。